ゼミ
寄生者のホストへの感染率は、ホストの遺伝的多様性が高いと低下する、ホストの遺伝的多様性が低いと上昇するという現象が知られている。この効果をmonoculture effectという。この効果は、主に農業の分野で、作物とその寄生者との間の関係で調べられてきた…
いろんな意味で面白い発表でした(笑)。あまりに面白かったので、メモしておこうと思います。
私の勘違いでした。後半の内容は論文になっているらしい。というか、In pressらしいです。研究室のメタル君が教えてくれました。ありがとう。JTBだそうです。とにかくすごーく面白い触発されるアイディアなので、興味がある方は読んでみてください。
を聞きました。色々とアイディアが満載で触発されるようなセミナーでした。前半は、シアノバクテリアの体内時計のお話で、後半は細胞分化の定常状態を決める遺伝子を沢山の遺伝子の中から絞り込むという話でした。すごくおもしろかった。
湖の動物プランクトンの種多様性に対して、集水域*1の土地利用率*2の高さがどう影響するのか、ということをメタアナリシスで調べた論文です。 *1:湖に流れ込む水がやってくる土地全てのこと。 *2:よく分からなかったですが、集水域の土地面積に対して人工的…
今回は、K君の研究計画発表でした。なので書くことがありません。
ここ数回、いつもは金曜日にあるゼミが月曜日に移っていて、ついうっかり忘れていて2回もK君に電話で呼び出してもらってしまいました。すんません。 Grobal Changeの生物への影響は、生物によっても地域によっても色々なプロセスが予想されていますが、今回…
低緯度で種分化速度が速いが絶滅速度が遅いという観察結果が、低緯度地方での中程度かく乱説の否定になるという先生の発言がよくわからなかったので、K先生に聞いてみたところ、「直感で言っただけだから」という返答がかえってきました。低緯度地方での多様…
これまで、陸上の生物においては低緯度ほど多様性が高いという種多様性のパターンが、数多くの研究で観察されてきました。そのパターンの説明としては、「低緯度環境では種分化速度が速いためだ」と考えられてきました。しかし、この研究によって逆のパター…
協力行動が進化するために必要な条件として、これまで進化生物学では様々な条件を仮定してきた。例えば血縁関係や、直接互恵性、風評(関節互恵性)など。これらはそれぞれに現実の協力行動を説明するためには欠点がある。例えば血縁関係がないのにもかかわら…
通常は、ある種がどのようなエサをどれくらい摂食しているかどうかを野外で測定することはそれほど用意ではない。それが動物プランクトンなどの小さい生き物であれば尚更だ。それを調べるために、これまで安定同位体比を用いて来た。しかし、安定同位体比を…
セミナーの発表中にも意見を述べたのですが、この論文紹介は正直言ってよく理解できなかったのです。なので、うまくまとめられない気がします。何が原因なのかというと、発表者がほとんど論文のIntroductionを説明しなかったので、研究の意義やなんのために…
パスタ皇子の発表でした。短期的には速い進化が現在観察されているのにもかかわらず、進化的時間を通して長期的に形態が維持され続ける理由を説明する仮説にはいくつかあるらしいですが、もっとも有望視されている(?)のが、安定化選択なのだそうです。しかし…
移入順と捕食者の存在によって競争の結果(生物量)が異なるという仮説を動物プランクトン3種を用いて実験した研究です。タンクに水道水と植物プランクトン*1を入れ、15日間の時間差で動物プランクトンを入れる。捕食者はChaoborus obscueipes(フサカ)。動物プ…
ずいぶん時間が経過してしまいました。Frontiers in Ecology and the Environmentの論文です。恥ずかしながら、私はこれまでこの雑誌の存在すら気づいていなかったのですが、Ecologyの姉妹雑誌のようです。
久々にマクロゼミにまぜてもらいました。K研のK君が研究紹介をしていたからです。それにしても3人はキツイ。しかも午前中もゼミだったし。3人とも自分の研究の話をしておられたので内容は書けないのですが、面白かったです。それぞれ面白さは違うけど。 新…
Social exploitation of hexamerin: RNAi reveals a major caste-regulatory factor in termites"*1 真社会性昆虫の昆虫であるシロアリ(Reticulitermes flavipes)を使って、ワーカーからプレソルジャー*2に変態する時に作られるタンパク質hexamerinが、変態…
Tolerance of pollination networks to species extinctions*1 過去の二つのデータセットを使って、ポリネーター*2と植物の群集の、ポリネーターの絶滅に対する群集の抵抗性について、ネットワークモデルを用いて調べた論文。ポリネーターを1種ずつ絶滅させ…
遺伝子がネットワークを構成している場合に、有性生殖の結果として、突然変異の相乗的な有害性(負のエピスタシス)が起こる、ということをモデルを使って示した研究。こう書くと、何がなんだかわからないですね。
今回2回目のGさんと、初めてのTさん、そしてもはやベテランのY君。GさんとTさんは発表自体はあまり上手くない(苦笑)けれど、内容はとても面白い!と思いました。もちろん詳しい内容は書けないのだけれど。
「DISPERSAL DEPRESSION WITH HABITAT FRAGMENTATION IN THE BOG FRITILLARY BUTTERFLY」*1 生息地の分断化が分散に対して及ぼす影響について、ヒョウモンチョウの仲間を使って野外(標識再捕獲法)で調べた研究、らしい。 *1:NICOLAS SCHTICKZELLE, GWENAELLE…
今日は、K先生とM君の昼ゼミでした。どっちも細かいところがよく分からない、もしくは持てる想像力と知識を最大限活用しないと理解できない発表だった。。。 先生、昼も言いましたけど、もうちょっと親切に発表してくれたって良いじゃないですか。。。こう、…
S君の「Seasonal and ontogenetic changes of mycosporine-like amino acids in planktonic organisms from an alpine lake.」*1 MAA(mycosporine-like amino acids)なる物質があるらしい。どんなものかというと、紫外線を吸収し、かつ抗酸化の能力もあると…
赤道近くのアジアの熱帯雨林にでっかい回転式のタワー*1を立てて、木々の生態*2を調べている人。フィールドの研究はやっぱりスケールが大きくなると、すごいことになる。びっくりです。 *1:正式名称林冠クレーン。写真。てっぺんにゴンドラのついた長い棒が…
M君の「Fitness optimization of Daphnia in a trade-off between food and temperature*1」 動物プランクトン(ミジンコ)の日周期運動というものがあって、よく知られている。どういうものかというと、昼は底の方でおとなしくしておいて、夜になったら上のほ…
助手Mさんの「Coupling of boreal forests and lakes: effects of conifer pollen on littoral communities.*1」 常緑樹林に囲まれた湖には、落ちてくるリターが圧倒的に少ない。風媒の松林に囲まれた湖では、ある一定時期の栄養塩供給として、なんと花粉が…
同じくマルハナバチの研究について。研究の内容はここでは紹介できないけれど、とても楽しそうな研究だった。それに、次にどういう発展をする予定なのか、気になる。 ところで、発表にマルハナバチが飛んできて花に吸蜜するというアニメーションを使っておら…
前半はレビュー的な論文紹介だったので、それをちらりと。毎度の事ながら、Y助手の保持しておられる情報は海のようで、私には全部まとめられないので、気になったところの抜粋です。 セイヨウオオマルハナバチというヨーロッパに分布するマルハナバチは、地…
T君(パスタ皇子)の論文紹介:「Modeling gene and genome duplications in eukaryotes」*1 面白い論文だった。。。。しかし、長い!パスタ皇子、ずーっとしゃべってるの。しかも、なんかこまかーいことを丁寧に丁寧に説明し続けるので、途中でめちゃくちゃ眠…
Y君の論文紹介:「Local adaptation but not geographical separation promotes assortative mating in a snail」*1 海にはタマキビという巻貝がいる。そいつらは、側所的もしくは同所的(つまり異所的でない)種分化のモデル生物として良く知られている。おお…