ゼミ

U研論文読み会その2(ずるっこ更新)

Y君の「Mechanisms regulating zooplankton populations in a high-mountain lake」*1 一般に、高い山の湖沼には魚がいないことが多く、そのためにそれらのエサになる動物プランクトンが多い場合がある。では、湖沼に人為的に魚を放流したら動物プランクトン…

U研論文読み会その1(ずるっこ更新)

S君の「Benthic and pelagic food resources for zooplankton in shallow high-latitude lakes and ponds」*1 北極地方の湖では、縣濁態の有機物*2が少なくとも、動物プランクトンが豊富に存在することがある。こいつらは何を食べて生きているのか?というの…

U研論文読み会その1

K君:A framework for the assessment of top-down vs bottom-up control of heterotrophic nanoflagellate abundance*1 従属栄養のべん毛虫(HNF)のabundanceがbottom-up効果(エサ)で決まっているのか、top-down(捕食者)で決まっているのか?を、様々な論文…

U研論文読み会その1

今日の論文読み会も長かった。いや2時間半くらいだけど。これっぽっちの時間の集中力を維持するのにも結構大変というのは、まずいっすね。。。それと今日の論文はちょっと古いのが多かったなぁ。。。いや、中身は面白かったからいいけど。いかにも続きがあり…

U研論文読み会その2

M君の「Antipredator reaction norms for life history traits in Daphnia pulex: dependence on temperature and food」*1 カイロモンの研究。Daphnia pulexは、捕食魚のいる水で増殖するとき(捕食魚自身はいない)、卵を小さくし、数を増やして、なるべく早…

U研論文読み会その1

I君の「Food sources for the bivalve Corbicula japonica in the foremost fishing lakes estimated from stable isotope analysis」*1 汽水湖に住むベントスは、湖由来の有機物(藻類とか)を食べて生活していると一般には考えられている。なぜなら、陸由来…

今日のK研のゼミは

発表の途中に議論が始まらなくて(質問が一言で答えられる質問だけだったので)、なんとなくさらっとしていた。最初にゼミ係のGさんが「長くなる質問はあとからしてください」と言ったのが効いたのかもしれない。なんだろう。さらっとしているほうが、発表者の…

K研昼ゼミ(その2)

Tさんの論文紹介:THE RELATIVE INFLUENCE OF ATURAL SELECTION AND GEOGRAPHY ON GENE FLOW IN GUPPIES *1 集団間の遺伝的隔離(遺伝子流動)は異所的種分化、集団の絶滅などのさまざまな研究分野から注目されている重要なプロセスだ。遺伝子流動の度合いは、…

K研昼ゼミ(その1)

M君の論文紹介:NEGATIVE RELATIONSHIP BETWEEN DISPERSAL DISTANCE AND DEMOGRAPHY IN BUTTERFLY METAPOPULATIONS*1 昔から言われている移動分散能力と何らかのほかの形質のトレードオフを昆虫で調べてみましたという論文。これまで言われてきたのでは多分…

U研論文読み会その2

私の紹介:The Impact of Variable Stoichiometry on Predator-Prey Interactions: A Multinutrient Approach*1 Stoichiometryを加味した、つまり窒素やリンの効果を考えた捕食-被食系の動態のモデル研究。今までは、捕食者の体の元素構成比は、厳密なホメオ…

U研論文読み会その1

K君の紹介:The relative availabilities of complementary resources affect the feeding preferences of ant colonies*1 食の好みはこれまで何を食べてきたかによって変わるのではないか?ということをアリで調べた論文。 *1:Adam Kay,Behavioral Ecology …

K研昼ゼミ-その2

K君の論文紹介:Review:The foraging gene,behavioral plasticity,and honeybee division of labor*1 ミツバチやショウジョウバエで発見されているfor遺伝子*2の働きを生理的に調べた研究のレビュー。このfor遺伝子というのは、cGMP依存プロテインキナーゼ(P…

K研昼ゼミ-その1

M君の論文紹介:Color vision and speciation In Lake Victoria cichlids of the genus Pundamilia*1 有名なビクトリア湖のシクリッドフィッシュの色の多型と、目の色を感知する錐体細胞の特性と、それをコードするオプシン遺伝子と、その魚の生息環境とを複…

U研論文読み会

うっ。。。ヤバイ。本気で論文探さなきゃ。なかなかイイのが見つからない。今回はMさんがレビュー論文を紹介してくださるとのことで、どういう風にやるのか楽しみだった。レビューの説明はいつも難しいと感じていて、そこが一つ勉強になったと思う。

K研昼ゼミ

1)Mさんの論文紹介:「Reproduction and hybrid load in all-hybrid populations of Rana esculenta water frogs in Denmark.*1」 とても面白いカエルの論文でした。トノサマガエルの一種である、Rana lessonae(L),Rana ridibunda(R)とその交雑種(?)である、…

今年の輪読会は

フツイマのEvolutionに決まったそうだ。そうか。私が持っているのはEvolutionary Biologyの第3版と日本語版の第2版だ。どれくらい違うんだろ?面白そうなとこだけ参加とかヨクナイかな。

K研研究発表

Tさんの卒業研究発表。 Y大の学部を卒業してきたM1のTさんの、卒業研究発表を聞きました。他の分野、他の研究室の研究の発表はなんとなく面白いです。中国と日本の関係があまりよくないので中国のクラゲが手に入らなかったとか、クラゲの口腕付属肢はあって…

U研論文ゼミの論文選び

に迷っている。普通の理論の論文とかならいっぱいあるのだけれど、U研での論文紹介はやはり理論と実験もしくは野外のデータの論文の方が相性がいいし面白い。実物を扱っている人たちならではのイイ話が聞けるからだ。丁度いい論文が手元にないんだよなぁ。

U研論文読み会

1)S君の「MINERAL LIMITATION OF ZOOPLANKTON: STOICHIOMETRIC CONSTRAINTS AND OPTIMAL FORAGING*1」 Daphniaに質の異なるエサを何種類か食べさせて、どれくらい食べる努力をするかを見た実験。多分U先生がセミナーか何かで、何度か話してくださっているせ…

悪いことは出来ないものです。

今日はU研の論文ゼミをさぼりました。そしたら、授業で出かけていたU先生に廊下でばったりあってしまいました。「あれ?ゼミじゃないの?」とU先生。うーむ。忙しいんだよー。。。

K研昼ゼミ

O君の修士論文中間発表ゼミ O君自身はよく分かっているのかもしれないけれど、それが周囲に伝わってきていないそんなかんじの発表でした。大事そうなところをつっこむと、それなりにまともに返事が返ってくるんだけれども(しかし失敗したときの落とし所に関…

U研論文読み会

1)Effects of microzooplankton and mixotrophy in an experimental planktonic food web*1 ギルド内捕食者を含むfood-webを貧栄養と富栄養の系で比較したもの。理論の先行研究では、ギルド内捕食者が存在すると、貧栄養環境では同一ギルドの捕食者(ギルド内…

K研昼ゼミ

M君の修士論文中間発表。やっぱり人の研究なので、ここに内容を書くわけにはいかないのですが。アイディアとか新規性はすごくいいと思う。しかし結果が微妙なんだよなぁ。惜しいなぁ。

U研の論文読み会

毎度ながら、大変タメになるセミナー。対象生物の実物を扱っている人の、色々な論文についての話を聞けるのは、私にとってはありがたいことです。 1)I君の「Response of grazing snails to phosphorus enrichment of modern stromatolitic microbial communi…

K研昼ゼミ

T君の修士論文概要の発表 人様の論文になっていないアイディアをここに書くわけにはいかないので、何も書けないのだけれど、遺伝子ネットワークの研究の発表でした。遺伝子ネットワークの基礎的なレビューや、研究の目的がよくイメージできたよい発表でした…

11月10日のK研輪読「Illustrated guide to theoretical ecology」

どうしても増殖率にランダム性があるときのロジスティックモデルのグラフが見てみたかったので、ちょっとやってみた。納得。環境収容力は超えないのだ。なぜなら、Kを超えると微分方程式の右辺全体に0がかけられるからだ。Kに近づいたときにも、増殖率のラン…

U研論文ゼミ

1)M助手「Nutrient recycling by two phosphorus-rich grazing catfish: the potential for phosphorus-limitation of fish growth」*1 動物プランクトンが、エサに含まれる栄養塩に制限されて増殖するってことは分かっているけど、魚ではその関係はイマイチ…

K研輪読「Illustrated guide to theoretical ecology」

6章:「Chapter6.Population Regulation, Limiting Factors, and Temporal Variability」(前半) 個体群動態に対する密度依存効果と非密度依存効果の基本的なレクチャー。不思議なのは、野外データの密度依存効果検出にほとんど詳しい記述がなかったこと(後半…

K研昼ゼミ

自分のゼミを書かないのもアレなので。。。本当は中間発表になるはずだったけれど、そこまで行けなかった。すごく反省。自分の研究活動には計画性がないと思う。 発表は、「はじめて聞く人には分かりにくい、あまり親切じゃない発表だったね。」とK教授にコ…

語りと図表だけで論文の面白さを知ってもらうのはめちゃくちゃ難しい

と、今日もまたしみじみ思った。introductionとかdiscussionとか、口頭で説明されてもなかなか頭に入ってこない。脳みそのとれーにんぐ。