下半期昼ゼミスタート

 一つ目の論文紹介はW君の「A receiver bias in the origin of three-spined stickleback mate choice*1」性選択の起源に関する理論sencory driveモデルをイトヨにおいて示した論文。グッピーが果物を食べるというところでうっかり盛り上がってしまう(だってびっくりしませんか?魚が果物によって行くなんてさぁ)。近縁種における黒の婚姻色の進化が同じモデルで説明できないことにみなでまどってしまう。K先生が「オレンジという自然選択に対抗するような色が進化するところを説明するのが難しいのであって、黒だったら簡単に進化するのだ」というツルの一声を投げて終了。やっぱり性選択の理論は難しいよ。我々の実力が足りないだけかもしれんが。
 二つ目の論文紹介はMさんの「Susceptibility of Italian agile frog population to an emerging strain of Ranavirus parallels population genetic diversity*2」集団の遺伝的多様性と寄生者の感染率を野外集団で調べたもの。ストーリーもシンプル。結果もシンプル。野外ではっきり出て良かったね。
 久々なのでゼミ慣れしてなくて、アホなことをたくさんしゃべってしまう。慣れているととりあえずしゃべらずにすむのだが。

*1:Proceedings of the Royal Society B,2004,271,949-955

*2:Ecology Letters,2005,8:401-408