進化学会

 セッションは、まぁ反省点の多いものでした。仕方ない。最初からうまくいく人なんかいないよな。特に自分の発表に夢中になって、他の人の発表との間にどのような論点を見出すかということに対して、まるで目が行かなかったのが、致命的だったと思う。コメンテーターの先生には大変助けていただいた。初めてセッションをやるときには、まず発表者(企画者でなく)としてスタートするのがいいと思った。
 自分の発表に対しては、横国のM教授にがっつり言われて、色々考えた挙句、やっと理解できた。どうも相手の言っていることが、理解できないところに問題点があるような気がした。特に、数学屋(もしくは数理屋)さんとはあまり話をする機会がないので、会話が通じにくい。それにしても今回発表した計算が論文にする価値があるのかないのかが、私も先生も分からなくて困っている(それもどうなの?)。U問題に追加してM問題の出現。うーむ。来年は日本数理生物学会で発表して色々な人に話を聞いてもらって、もっと数学(理)屋さんともまともに会話できるようになっておきたい。
 でも、学会では色々な人と知り合いになれてとてもよかった。色々貴重な意見を頂いて、自分は何がしたいのかをヴィジョンを持ちなさいという助言を頂いた。私の今やりたいことは結局のところ「(遺伝的なのだけでない)多様性」「進化」「stoichiometry」の組み合わせで、先行研究に具体的なプロセスを与えることじゃないかと考えた。しかしそのためには知識が不足しすぎているように思う。し、まだそこまでいけていないのが現状なので、恥ずかしくておおっぴらには言えないというところがある。まぁ、何にせよ課題が見えるようになってきたということは、それなりに成長してきたということかもしれない。