現代人のテンポは速い

 先日、「植物のこころ」という本を読んでいると書いたのですが、またもやその本に書いてあることついて。「昔の歌舞伎や能に比べて最近の映画や劇はテンポが速い」というようなことが書いてありました。「昔の人は植物の動きを体感として捉えていたかもしれない」というような話に続くのですが、「生きる速度」については、実は私も同じ事を感じたことがあります。


 一時期「新世界より」というクラシック音楽にはまったのですが、その曲の古い録音から新しいものまで数曲聴いてみると、新しいものは全体的に速いような気がするのです。それは、「新世界より」だけではなくて、例えばモーツァルトの「バイオリン協奏曲第3番」も、新しい人の演奏は速く、古い人の演奏はゆったりしているような気がします。あらゆるクラシック音楽を全部聴いた訳ではないですし、特にその手の音楽に詳しいわけでもないので、よく分からないですが、そういう傾向はあるんじゃないかなぁと思うのです。


 私のヨガの先生は、「現代人は常に速いテンポで生活しているので、呼吸が速く浅くなって、自律神経失調症になりやすい。」というようなことをよくおっしゃっています。今まで特に気に留めていなかったですし、「そういうのは大都会?で暮らす、ハイソ?な人たちのことで、自分はのんびりしているから大丈夫」とたかをくくっていたのですが、クラシック音楽ではやはり新しい人の速い演奏の方が好きなことが多いので、「自分も現代人なんだー!」と衝撃を受けました。そして、先生の言葉を適当に聞き流していたことを結構真剣に反省しました。


 先人の言葉を真摯に受け止めるという素直さが不足しているのは本当に良くないですね。。。基本的に人の言うことは疑って判断してかかるので、本当に良くないです。先人だけでなく、どんな人の言葉でも、常に真摯に受け止められるような健全な素直さを持てるようになりたいです。


 あれ?なんか表題と結論が全然違いますね。。。まぁ、いいか。