耳学問:藻類について
- 渦鞭毛藻には、クロロフィルa,b(緑)を使っているタイプとクロロフィルa,c(褐色)を使っているタイプと
クロロフィルa,b,cを使っているタイプと無色(従属栄養増殖のみ)のタイプがいる。無色のタイプが一番多いらしい。 - クロロフィルa,cを使う植物は多数回進化している。葉緑体の補助色素にバリエーションがあることで分かる。補助色素のバリエーションは渦鞭毛藻類の内部に見られる。ただし、葉緑体の起源となったのは全て紅藻である。(つまり単系統起源の多数回進化である。)
- ラン藻は他の植物の葉緑体のもとである。ラン藻の
葉緑体ゲノムは他の植物の葉緑体ゲノムに比べてとても大きい。 - クロロフィルaのみを持っている藻類は、ラン藻、灰色藻、紅色藻、
クリプト藻がいる。 - ステキページ:海藻展示室
- クロロフィルa,bを持つか、クロロフィルa,cを持つかで、N:P比に違いが出るらしい。(Nature, 2003, 425, p291-293)
- ステキページ2:微小藻の世界@国立科学博物館HP(写真がステキ)
Y助手からの助言により少し訂正しました。