根岸肥前守鎮衛について

私は、少し前から「耳袋」の著者である根岸肥前守鎮衛のファンです。宮部みゆきのお初シリーズで始めて知りました。彼は、63歳で江戸町奉行*1につき、20年近く勤めあげた人で、遠山金四郎よりも前に「刺青奉行」の名をはせた人であるらしいです。彼は、多彩な友人を持つ、大変ユニークな人物であったようです。


会話をするときに、一番大切な事ってなんだろう?と考えると、彼のことと英会話教室の教師をしている友人のこと、Y助手のこと、そのほか沢山の人々のことを思い出します。


誰かと研究についての会話をするときに、私にはその誰か自身には興味を持つことがあまりないみたいです。その人自身よりもむしろ、その人が話す研究の内容の方に興味の中心があります。
でも、ある人がある言葉をはっするとき、その言葉がどんな内容であっても、その人の人となりや、心持ちなどに影響されないということは無いような気がします。そう考えると、その人の発する言葉の中の研究の内容だけでなくて、雰囲気や、思い入れなどにも興味を持って聞いた方が、より心地よくスムーズに会話が出来るし、そういうやり方の方がずっと本質にせまることが出来るのではないだろうか?と、そんなことを考えています。

*1:想像を絶する激務らしいです。