原作を読み終わったら、もう一度見よう。

ゲド戦記」、原作者の映画へのコメントを読んだりしてみた(日本語訳を)。
んー、私は原作者と違って、映画から「剣で切れば終わり」というようなメッセージを受け取らなかったので、全体な原作者の意見に対して不思議な違和感があった。アレンのアレの理由やら、テルーの存在の理屈が全部は描かれないことも「別のストーリーの存在」を示すものとして受け取っていたので、特にそれほど気にならなかったし。むしろ、「よし、じゃあやっぱり原作を読もう」という気持ちになったのだけれど。そういう意味でゴロー監督の原作への敬意なんだと勝手に思っていた。肌の色のインパクトに関しては、なおさらだ。見ている間、一度も気にしなかったし、今考えてみてもテルーとウサギ?だっけ?以外はヨーロッパ系コーカソイド以外の人種に見えた。原作者が「剣で切れば済む」というように感じた、そのディテールを知りたいものだなぁ。


まぁ、しかし、映画化の監督決定における流れの中で、原作者とスタッフのコミュニケーションが取れていなかったらしいことは、なんとも不幸なことでしたね。「ウソつかれた」と感じれば、誰だって傷つくだろう。


私は、ジブリ作品の中では好きな映画と思ったけどな。特にアレンの手のマメがつぶれるシーンとか、とても好きだ。酷評する人と賞賛する人とに分かれるということは、ゴロー監督がとても自分に正直に作品を作ったということだと思うのだけれども。